AMET 公開教材
マーケティング問題 146競合の規模と、特定市場への注力度を区別して読む力
全社売上の大きさだけでなく、対象市場への投資と構成を見ます。
問題
自社は歯科医院向け予約サービスへの参入を検討しています。架空の競合資料は次のとおりです。
A社:全社売上100億円、歯科向け売上1億円。今期は他業種へ重点投資。
B社:全社売上5億円、歯科向け売上4億円。今期は歯科向け営業と開発を増員予定。
競合の注力度について、資料から最も妥当にいえることはどれですか。
- A社は全社売上が大きいので、歯科向けの投資額もB社より大きい
- B社は歯科向け売上依存度と増員計画から、今回の市場を重視していると考えられる
- A社の歯科向け売上比率は1%なので、この市場から撤退することが決まっている
- B社の歯科向け売上比率は80%なので、歯科市場全体のシェアも80%である
正解
正解:② B社は歯科向け売上依存度と増員計画から、今回の市場を重視していると考えられる
正解・選択肢の解説
正解は②です。B社の対象事業比率は4÷5=80%で、さらに増員計画があります。複数の材料から、この市場の重要性が高いと判断できます。
①は全社規模から部門投資額を推定しています。③は重点が他業種でも撤退決定まではいえません。④の80%はB社内の売上構成比であり、市場全体を分母とする市場シェアではありません。
実務では全社規模、対象事業の比率、対象市場のシェア、投資計画を区別します。売上比率だけで将来行動を断定しないことも大切です。企業・数値は架空です。
実務での使い方
競合比較では、対象領域の売上比率、投資・採用・製品更新など、重点を示す事実を分けて記録します。
判断が変わる条件・注意点
公表資料からの注力度は推定です。実際の価格・販売体制・顧客評価も別に調べます。
参照元
基本的な知識・判断枠組みを確認するための参照元です。AMETの業務場面と補足説明は、学習用に再構成しています。