AMET 公開教材
総合力問題 138調査結果の差を、回答者の構成まで含めて読み解く力
購入意向の高低だけでなく、既存利用者の偏りが判断を変える場面を扱います。
問題
以下は架空の調査結果です。平日夕食の宅配を検討するA市とB市は、対象世帯数、所得帯、希望価格がほぼ同じでした。購入意向はA市60%、B市50%ですが、A市の回答者には既存の宅配利用者が多く含まれていました。
参入地域を決める前に、A市の高い購入意向が自社の獲得機会につながるかを確かめる追加調査はどれですか。
- A市とB市の人口を年齢別に集計し、対象世帯数を再計算する
- A市の宅配利用者が選べるサービス、満足点、不満点、乗り換え条件を調べる
- 両市の購入意向率を平均し、2市を一つの市場として売上を見積もる
- 自社の配送費を比較し、費用が低い市の購入意向を採用する
正解
正解:② A市の宅配利用者が選べるサービス、満足点、不満点、乗り換え条件を調べる
正解・選択肢の解説
正解は②です。需要があることと、新規参入する自社へ乗り換えることは別です。既存利用者が何を選べて、何に不満があり、どの条件なら変更するかを確認すれば、競合の充足状況と獲得可能性を検討できます。
①は市場規模の確認ですが、今回残っている乗り換えの疑問には直接答えません。③は地域ごとの差を消してしまいます。④の配送費は採算判断に必要ですが、顧客が自社を選ぶ根拠にはなりません。
実務では「需要の大きさ」「競合が満たしている需要」「自社が選ばれる理由」を分けて記録します。購入意向は実際の購入を保証しません。数値と地域設定はAMET独自です。
実務での使い方
地域比較では、意向率に加え、既存利用者・未利用者などの構成を分けて、獲得余地を確認します。
判断が変わる条件・注意点
回答者構成を揃えても、実際の購買行動や競合状況は別の調査で確かめます。
参照元
基本的な知識・判断枠組みを確認するための参照元です。AMETの業務場面と補足説明は、学習用に再構成しています。