AMET 公開教材
総合力問題 4前提と結論を分けて、提案の筋道を確認する力
会議メモから、判断を支える理由と最終的な主張を見分けます。
問題
会議メモに次の文章があります。
「試験運用では、入力作業にかかる時間が短くなった。利用した社員からも、作業しやすくなったという回答があった。そのため、この業務フローを次の検討対象とする。」
Critical Thinkingでは、議論は「結論」と、それを支える理由・証拠である「前提」から構成されます。
この文章を、前提と結論が分かる形に整理したものとして、最も適切なものはどれですか。
- 前提:次の検討対象とする 結論:時間が短くなり、作業しやすいという回答があった
- 前提:時間が短くなったことと、作業しやすいという回答 結論:この業務フローを次の検討対象とする
- 前提:試験運用を行ったこと 結論:時間短縮と社員回答は互いに関係しない
- 前提:社員から回答があったこと 結論:試験運用を行ったという事実そのもの
正解
正解:② 前提:時間が短くなったことと、作業しやすいという回答 結論:この業務フローを次の検討対象とする
正解・選択肢の解説
全体解説:
正解は②です。
Critical Thinkingでは、議論は前提と結論からなる一連の文です。前提は結論を支持するために提示される理由・証拠・根拠で、結論はその理由によって受け入れてほしい主張です。
この文章では、「時間が短くなった」「作業しやすいという回答があった」が理由として提示され、「次の検討対象とする」がその理由から導こうとしている結論です。
選択肢別解説:
①
不適切です。前提と結論が逆になっています。
②
正解です。理由として提示された情報と、最終的な主張を正しく分けています。
③
不適切です。「互いに関係しない」という結論は元の文章にはありません。
④
不適切です。「試験運用を行った」という事実は、元の文章で支持しようとしている結論ではありません。
今回覚える知識:
前提=「なぜその結論を受け入れるのか」の理由。
結論=「最終的に何を言いたいのか」という主張です。
実務での手順:
「つまり何を主張しているか」を一文で抜き出す。
その文を結論とする。
「なぜそう言えるのか」に当たる文を前提として並べる。
前提が結論を支えているか確認する。
再利用できるもの:
会議メモの型
「前提1:__/前提2:__/したがって、結論:__」
条件・例外:
前提が書かれていても、その前提が真か、結論を十分に支えているかは別の確認事項です。この問題では構造だけを扱っています。
実務での使い方
提案書や会議メモで結論と根拠を別々に書き出し、根拠が結論を支えるかを確認します。
判断が変わる条件・注意点
前提と結論を分けても、前提が正しいか、根拠が十分かは別途確かめる必要があります。
参照元
基本的な知識・判断枠組みを確認するための参照元です。AMETの業務場面と補足説明は、学習用に再構成しています。